見た映画とか
なんかちょいちょい映画見たので感想
・ユーフォニアムは映画しかチェックしてないがあの可愛すぎるモブキャラが主役の映画ができたらしい。チェックする。
・息を飲む登校シーン。あれがアニメじゃなく実写だったら多分自分は退屈な映画認定してたかもしれないが、そこは京アニが性癖と言ってもいいくらいの俺だからこそ震える。
・窓越しに反射で遊ぶ感じとか「あ〜あったあった!」みたいなすごいとこ突く学校あるある。隣のクラスのデブのGショックが反射してめちゃめちゃうざかったの思い出した。
・脚のカット。脚がすげえ演技してた。一回退いたり、姿勢を正したり、全部脚にやらせてた。にしても多くて一回気にしたらすげえ気になっちゃった。また脚映ってるよ!みたいな。脚フェチなのか?顔のシーンより労力少なかったりスタッフの統制が取りやすいのか?
・劇中劇の「リズと青い鳥」。なんかすげえ羽海野チカっぽかった。髪型とかよくこれで立体として動かせるなとか思った。頭身はすげえスタイル良くてモデル体型だった。
・全体。よかった。俺レズなのかな。5点
コナンの新作
・やたら高い前評判。ここ最近コナンがキてるらしい。おじさんは10年くらい前までのテレビや映画しかチェックしてないがどれも面白かった思い出があるのでチェック。
・ドキドキしなかった。なんでだろう。犯人候補がこれだけいて、え?こいつが犯人だったの?見たいのがなくて「こいつかな〜」「これ伏線かな〜」みたいな楽しい時間が来る前に急に犯人出てきた感じがした。お・・・おう、って感じだった。
・クイズ。大人の俺でもすぐにはわからない問題を出すなぁ!と思って答え聞いたらなんか、お・・・おう、って感じだった。
・ドローンとか、トーアとか、はやぶさとか。お・・・おう、ぶち込んできたな。
・後半の流れ。やばすぎる。もう、なんか、コナンってあそこまでやっていい作品だっけ?リアリティの振り幅というか、世界観の制約がぶっ飛びまくってた。俺が知ってるコナンはとんでもアイテムとか子供になる薬とかちょいちょいありつつも基本的に頭脳で勝負するやつだったけど最後はもうやってることはDCヒーローだった。「探査機が蘭ねーちゃんのとこに落ちるらしいぞ、よし止めに行こう!」じゃねーんだよ。安室もまず聞けよ「どーやって止めんの?」って。ビルに向かう最中あれだけすごいカースタントしときながら(向かえって言われたから向かってるけど、こいつどんな方法で探査機止めるんだろう・・・?)とか思ってたとしたらすげえおもしろいな。
・レギュラーキャラクターのそれぞれ。でもこれだけの長寿番組になると多分いろいろシナリオ決める段階で規定事項があるのかもしれない。「とりあえず一回は蘭ねーちゃんは死にかけてください」とか「少年探偵団には一個見せ場ください」とか。
・正直クロスロード以前の映画と比べてどうこう言えるほど覚えちゃいないが、それでも思い出の美しさには勝てなかったかなあ。2点。
野獣死すべし、最も危険な遊戯
・松田優作に憧れて俳優になった格闘ゲーマーがいるのでチェック
・鹿賀丈史わっっっっか!
・ところどころおかま口調なの面白いな
・女の扱い。すごすぎる。一番時代を感じたかもしれない。もう全然殴るし、無理やり犯すし、そして何よりもそれだけやって惚れさせるし。あれはどういうスタンスで女の人は観るんだろう。松田優作ぐらいかっこよかったら「うんうんわかるわかる」なのか??
・リップヴァンウィンクルのくだり。一人部屋でノートパソコンで見てても息を飲むような緊張感。あんな映画久しぶりだったな。銃を向けられてる側の演技もすごすぎる。なんであんなに汗かけるんだろう。泣くより難しいだろ。
・友達が進めてきたのでチェック
・原作も読んでいたけど、やっぱり1対1じゃなくてスクアッド組んで戦わせるの上手い方法だなと思った。めちゃめちゃにキャラクターが立つし、カップリングもいろいろと関係性が複雑に交差して捗る。
・落ちとかも最高だった。結局それぞれのキャラクターが一人残らず死んでないっていう抜群の切れ味だったし、実際には劇中最大の目標である選挙で負けたっていう悲壮感もうやむやにできていてよかった。
・ギャグもテンポもさいっこうに面白かった。5点
・ジョーカーすごすぎ
・考察いろいろ読んだ
・最高に面白かった5点
ビブリア古書堂の事件手帖
積んであった未読小説を消化しようと決意し、手に取った記念すべき1冊
ストーリー要約→感想
第一話
幼少期に祖母の所有していた夏目漱石の「それから」に触れたためにしたたかにしばかれ本が読めなくなるというトラウマをもった主人公。祖母の死後、遺品整理中に再び手にすることとなった「それから」には夏目漱石のサインと誰かよくわからん男への宛名が書かれていた。そのサインが本物かどうかを鑑定してもらうために事故って入院中の古本屋の店長であるヒロインのもとを訪ねことの経緯を話すと、安楽椅子探偵よろしく1冊の本に書かれたサインから書かれた経緯や主人公の出自に隠された秘密まで余すところなくすっぱ抜かれてしまう。
『真実』不倫相手から署名入りの漱石全集8巻だけ送られてくる→カモフラージュで古本屋で全集全部買う→夏目漱石サインの古本っていうのをアピールするためにサイン捏造and値札挟んでおく
第一話から重っ・・・。サインの真贋を確かめに来たのだけなのに不可解な点が芋づる式に出てきて、他の穏便な可能性を栞子さんの豊富な知識量でしらみつぶしにされ、残されてしまった主人公にまつわる事実重っ・・・。栞子さんが全部説明してしまわないで主人公がおばさんとの会話の中でそれとなく悟る感じはなんか大人な関係だなぁと感じました。不倫相手への贈り物に自分の名前書くか?とか別に漱石のサインはなくてもただの落書きがある古本としてカモフラージュは成立してたんじゃないか?とか思ったりしました。
第2話
ビブリア古書堂馴染みの常連客兼せどり師・志田の愛読書「落穂拾い」が謎の女子高生に盗まれた。たまたま事件の目撃者になった男爵・笠井の証言の場所に来てみるとたまたま証言通りの金髪ギタリスト高校生を発見。ギタリストから犯人の女子高生のアドレスを聞き出し、呼び出すことに成功。しかし女子高生「何があったのかも知らないやつに『すぐに返せ』とか言われても返せん」と逆上。待ってましたと言わんばかりに栞子さんの名推理が火を噴き女子高生改心。めでたし。
どの話もそうだが作中のテーマになった著作を読んでいるかどうかで楽しみ方に差が出ると感じるが、この第2は特にそうだと思う。作中のストーリーと「落穂拾い」の交わりを知っていればまた違った読後感になるのだろうか。ミステリーの内容は伏線を回収するというよりは穴埋め問題を栞子さんが解いていく感じ。犯人の女子高生の行動が逐一突飛すぎて若者の恐ろしさを感じた。最後に志田が栞子さんの千里眼に若干苦言を呈すくだりは大好き。
第3話
強面のおっさんが「論理学入門」を売りにきた。買値考査のために一旦預かると奥さんを名乗る女から一旦待ってくれとの電話が。
一旦今日はここまで
涼宮ハルヒの消失 感想垂れ流し
・導入からキョンが部室に向かい日常を見せつつ朝からの伏線を入れてく感じとか以外と凝ったシナリオだと思った。
・あとやっぱシナリオ内での古泉の有能さすごい。長門の変化の伏線、物語の整理整頓、これからの方向性の提示、キョンの脳内会議では到達不可能な知能指数と全部見えてる有能な立ち位置でもってめちゃくちゃ話を見やすくしてくれる。ハルヒ消失後の世界でも相変わらず有能なのはさすが。みくるちゃんが度々ハルヒに服を剥かれるのは単なるサービスじゃなくて、部室の外でキョンと古泉が2人っきりになるための必要不可欠なタームなんだな。
・3時間ものの1本のストーリラインの中でしっかり10時マタギに整理するポイント入るってシナリオの本に書いてあったけどマジだったのはすげえ(ファミレスのシーン)
・原作内での自省シーンが長門射撃直前に入るのはやっぱり長門と長門が作った世界への拒絶=ハルヒのいる日常の受容というわけで、それまでちょいちょいハルヒに会いたいだことのうじうじ言ってるとことは違う「殻破りました」感が出てて一番好きなシーン。やれやれ系主人公が前向きになる話はそこが一番の盛り上がりですね。氷菓で言う所の遠回りする雛的な。
・ただ総じて自分がこの話で最も心震わされた部分は、長門っていうどうにもならんキャラクターをキャラクターたらしめたところにあると言わざるを得ません。消失まではこの長門ってはキャラというよりほぼほぼ「装置」みたいな感じを受けました。他の漫画でもいたりするじゃん、めちゃめちゃすげえ財閥の子供で金持ちだとか、天才ハッカーみたいな、シナリオをスムーズに進めるためだけに属性を持たされた悲しい奴。長門なんてそれの最たるもんで、無力な主人公を追い詰めてシナリオを盛り上げた最に状況打開の鍵になる機能とか装置のようにしか見えていませんでした。しかもご丁寧に感情ないっていう縛りまでついてると。この感情ない奴を機能ではなくキャラ足らしめるのはすっげえ難しいことだと思うんです。でもそれをしたのが消失だと。
ヒロインが何人もいる作品ではそれぞれにキャラクターを立たせる物語とメインストーリーの面白さの両方を求められるものです。消失は長門というロボットが感情を持つというキャラを立たせる物語を謎の核としながら、それがそのままパラレルワールドに主人公がぶっ飛ばされそこでハルヒとの現実・日常を能動的に選び取るっていうめちゃくちゃ面白いメインストーリーと融和してるっていう、もう非の打ち所がない構成ですよね。すげえ脚本だと思います。
笑ったり泣いたりしたら(キャラとして)終わりのロボット野郎が、終わらない夏休みで積もり積もったフラストレーションの後押しのおかげでやっと絞り出した感情表現が「パラダイス作ったんでそこで暮らさない?あ、嫌なら大丈夫です・・・」ってあまりにも泣ける話じゃないか。
涼宮ハルヒの消失 構成起こし
導入
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自問自答してED
「真実の10メートル手前」米澤穂信
米澤穂信の最新作。
ストーリー要約→感想
※ネタバレたくさんあります
・真実の10メートル手前
表題作。多額の負債を抱え経営破綻した会社社長・早坂一太と、その妹でもあり会社の広報を務めていた真里が失踪した。計画倒産の疑いがかかる二人の行方を太刀洗とその後輩・藤沢が追う。2人の妹と真里の会話の録音記録から大まかな真里の居場所を推理した太刀洗は真里の最後の会話相手と思われるフィリピン人を見つけ出し真里の潜伏先を聞き出した。しかし2人が向かった先にあったのは目張りされた車の中に横たわる真里の亡骸であった。
伏線の張り方が上手。
久しぶりにミステリーを読んだので、
「ああそうだこの人の作品は斜め読みしちゃ置いてかれるんだった」と再認識。
太刀洗の洞察力や一つのストーリーラインに結びつける推理力にしばしば読者は置いてけぼりにされるが、そのたび藤沢のような察しの悪い読者役が逐一太刀洗にクエスチョンを投げてくれるので親切設計。
わずかなセンテンスから読み取れる膨大な情報量を秩序立てて積み上げ一つの結論を導くこの構成は古典部シリーズの「こころあたりのあるものは」を彷彿とさせた。
フィリピン人のフェルナンド、不法入国でビビってたのはわかるがなんでそんな真理の肩持つんだお前。
・正義漢
中央線のホームで人身事故が起きた。たまたま居合わせた太刀洗は事故前の被害者の様子から事故ではなく殺人事件と推察。突発的かつ通り魔的犯罪であることも鑑み、自ら傍若無人で傍迷惑な記者を演じねじ曲がった正義感を振りかざす犯人をおびき出した。
構成が面白い。犯人視点のくせに直前に自らが起こした犯罪については、被害者に執拗に毒付くだけで、言及しないあたりもリアルで恐ろしい。
かなりやべえやつだ。
「これは太刀洗主軸の短編集だ」と意識にはあるものの、犯人視点の太刀洗と思しき女記者はどうにも自分の描いてる太刀洗像と乖離しており、その違和感が文章にのめり込ませてくれた。
これまたクエスチョンを投げかけてくれる記者役は「さよなら妖精」のあいつだろうか。
なんだっけ、名前忘れちゃった。
・恋累心中
高校生男女2人による心中事件を取材するために都留は三重の恋累へ向かい、そこで別件を調査中である太刀洗と合流した。遺体がバラバラの場所で発見されたことや、まだマスコミにリークされていない二人の遺書の続きなどの情報から太刀洗は容疑者を特定。先に追っていた教育委員会へ発火物が届けられていた脅迫事件と心中事件を結びつけ事件の全貌を暴き、容疑者逮捕の瞬間をカメラに抑えることに成功した。
すごい好き。
物語の転換点として遺書の「助けて」がよく効いている。
そのあたりからちょっと温度が変わった。
物語の進行速度を読者の想像が飛び越えていくようないい謎だと思った。
犯人以外に変なやつが何人もいるととっちらかりそうだけど、
高校生カップルの二人が行かれた行為を犯しつつ、
しっかり人物像が見えてよかった。
なんか納得してしまうんだよなぁ。
・ナイフを失われた思い出の中に
いや、めっちゃ難しいことやるやん。
事件とトリック(暗号文)ってのがまずあって、そこに太刀洗とマーヤ姉の関係性が絡まり合って、さらに太刀洗のスタンスとか行動理念を重ねてる。
これは話作る人間からしてみればウルトラCなことやってますよ。
半端ですが以上で